中欧国際協力研修レポート インタビュー

  • 受験生の方へ
  • 在学生・卒業生の方へ
  • 企業・一般の方へ
  • よくある質問はこちら

野村 槙

クロアチアは石畳やかわいい家などとても綺麗で、観光地そのものの印象を受けますが、一歩郊外へ出るととたんに紛争の際についた砲弾の痕や地雷注意の看板などが見られます。表面上では復興したと思われますが、人々の心の中では今なお紛争の傷跡が残されています。第二次支援まで活動し続けることが重要であると、クロアチアを訪れてひしひしと感じました。

難民の家庭に生まれたとはいえ、クロアチアの将来を担う若者たち

難民の家庭に生まれたとはいえ、クロアチアの将来を担う若者たち

私たちはクロアチアの難民センターで4日間過ごしました。彼らは一見普通の子供達と変わらないように見えますが、家族と離れ離れで暮らしていたり、暴力を受けたりする子供もいるそうです。私は初回の研修が行われた2007年にも訪れたのですが、英語があまり話すことが出来なかった彼らが、私たち学生と話すために努力し、2年の間に英語が出来るようになっていたことに驚きました。クロアチアは観光の国として発展し続けています。英語が出来るようになるということは若い彼らにとってより自立する道が開かれるのではないでしょうか。私たちが訪れたことで変わるきっかけになれたのだとしたら、これも一種の支援が出来たのではないかと思います。

世界遺産プリトヴィツェ湖群国立公園にて難民の子供たちと一緒に散策

世界遺産プリトヴィツェ湖群国立公園にて難民の子供たちと一緒に散策

普段、難民キャンプの方々は遠出したり、遊びに行ったりする余裕がありません。普段の食事といえば、支給されるパンを大切に食べています。

そこで支援の一環として世界遺産であるプリトヴィツェ湖群国立公園へ子供たちを連れていくことにしました。なかなか出来ない遠出に子供たちも大はしゃぎで、キャンプにいるときよりも笑顔がより見られました。ここでさらに私たちの絆は深まったと思います。異文化を持つ私たち日本人を彼らが受け入れてくれることで、紛争の原因となった「異民族対立」という恐怖を少しでもなくすことが出来たら幸いです。

難民の夫人たちの手作りのレース編みを皆で購入して喜ばれる

難民の夫人たちの手作りのレース編みを皆で購入して喜ばれる

難民の方たちは自立支援のため自分たちで何かを作り、売ることにしています。その他にも隣町に泊りがけで出稼ぎに行くこともあります。この難民キャンプは年々高齢化が進んでいるため、家でも出来る仕事を取り入れています。

その代表例が夫人たちによるレース編みで、これらを売ることで少しの収入を得て、支給されるもの以外のものを購入することが出来ます。私たちもこのレース編みを購入しましたが、とても繊細でランチョンマット程の大きさを持つ作品もありました。また、購入後にお礼にと押し花のしおりをあげるととても喜んで下さり、笑顔で抱きしめてくれました。このように第二次支援に必要なのは、生活力の向上・心のケアだと思います。私たちは「支援する」というものには物質的支援のほかにも様々な形の「支援」があるということをここで学びました。 

文字サイズ変更
  • 文字を大サイズにする
  • 文字を中サイズにする
  • 文字を小サイズにする
学習院女子大学トップページ学部・学科 >中欧国際協力研修レポート インタビュー