事前研修
クロアチア語勉強会
3月に顔合わせをして以来、自主的に事前研修を毎週のように行いました。その中で、今年度初めての試みもありました。一昨年度の研修参加者が研修時に現地で知り合ってその後も親交を深め、現在、日本で研究活動をしているザグレブ大学出身のモラナ・ヴィテジッチさんから直接、クロアチア語を教えていただくことができたのです。新宿三丁目のルノワールが勉強会の会場で、日常会話に役立つ多くの表現を習いました。また、モラナさんには日本文化紹介の原稿をクロアチア語に訳していただきました。そのお陰で実現した、難民センターでのクロアチア語でのプレゼンテーションにより、英語のわからない幼い子や大人にも日本文化を理解していただけたようです。
外務省「ODA出前口座」
外務省には国際協力に携わるスタッフを国内各地の学校に派遣し、講義をするという「ODA出前講座」という制度があります。学習院女子大学でも今年度、初めてこの制度を利用することになり、外務省国際協力局国別開発協力第二課課長補佐(中東・欧州班長)の鈴木利幸さんを講師としてお迎えしました。7月6日(月)3時限の授業「地域研究基礎論I」の特別講義という形で、「日本のODAの歴史と現状」という演題でやわらぎホールにてご講義を賜りましたが、翌月にクロアチアに赴くメンバーも多数参加し、有益な事前学習となりました。なお、ご講義を拝聴した際の本学の学生数名の感想文は外務省のHPで「第71回ODA出前講座」の欄に掲載されています。
学内合宿
出発の10日前の8月2日から3日にかけて学内合宿を行いました。今年の研修のテーマは"チーム笑顔~絆~"でしたが、研修メンバーの一体感を醸成する上で大きかったのは、ソーラン節の練習でした。真夏の暑い中、みんなで裸足になって、ラジオ体操をした後、隊列の組み方などを工夫し、教室で熱心な練習を重ねました。夜は互敬会館の和室に泊まり、1年生から4年生までが遅くまで語り合って、研修参加者同士の親睦もしっかり深まりました。学内で寝泊りするのも初めてで、これも良い思い出となりました。
難民センター初代所長を囲んで
8月10日は出発の2日前で、最終確認を行いました。この日に、NPO日本救援行動センター代表の松元洋さんが私たちに会いに来て下さいました。松元さんは日本難民センターの初代所長として、同センターの建設に携わった方で、外務省、国連、UNHCRなどで貴重なお仕事をされ、現在はマケドニアに住んでいらっしゃる方です。銃弾の飛び交う、内戦時の極めて困難な状況の中で、いかにして難民収容施設が建設されたのか、また、日本のNGOの活動のあり方についてなど、幅広くお話し下さり、私たちの研修への意欲はますます高まりました。
事後研修
外務省主催「グローバル教育コンクール2009」応募
帰国後も、私たちはクロアチアの難民の子供たちやその他の出会った人たちのことが忘れられず、長い間余韻にひたっていました。折に触れて研修参加者は集まり、現地での思い出を語り合いました。しかし、こうした貴重な体験を是非、他の人たちに幅広く伝えなければならない、と思うようになりました。そこで3つのことを行いました。1つは学習院女子大学のやわらぎ祭の後夜祭への参加です。時間は限られていましたが、ステージの上で現地での写真を来場者に披露しました。2つは研修報告書の作成です。各自で分担を決め、何度も推敲を重ねて執筆し、年度末に印刷しました。3つは「グローバル教育コンクール2009」への応募です。
外務省では平成16年度より「開発教育・国際理解教育コンクール」が毎年、実施されています。今年度は「グローバル教育コンクール2009」へと名称変更がなされましたが、私たちもこの機会に初めて応募してみることになりました。各自で印象に残る写真を少しずつ選び、キャプションをつけ、10月末に応募しました。難民センターで難民の少女に書道を教えているこの写真もその応募作品の一つです。
ワン・ワールド・フェスティバル参加
年明けになると、「グローバル教育コンクール2009」事務局より、学習院女子大学に「学校賞」が授与されることが決まりました、という通知をいただきました。本学は、学校全体でグローバル教育に取り組んでいるとの評価を受けることができたということになります。受賞者リストは外務省のホームページの中でODAのページに掲載されています。今回、学校賞を授与された小・中・高校及び大学は本学を含めて、日本全国で14校のみであったようです。
表彰式は大阪国際交流センターで開催された「ワン・ワールド・フェスティバル」の2日目の2月7日に行われました。時間の都合がついた有志のメンバーで大阪合宿を行い、コンクールナビゲーターの池上彰さんから直接、表彰状を頂戴することができました。この機会にフェスティバルで世界の無数の途上国に様々な支援が官民の支援団体によって行われていることも学ぶことができました。


